
理論在庫と物理在庫とは?
2014/2/19公開

理論在庫と物理在庫という言葉があります。
理論在庫はシステム上で管理している在庫数量のことで、物理在庫は実際に倉庫にある在庫数量のことです。
場合によっては理論在庫を基幹システムで管理している在庫数量で、物理在庫をWMSなどで管理している在庫数量のことをいう場合もあるようです。
理論在庫と物理在庫は常にいつでもぴったりあっていることが理想です。
営業マンがPCである商品の在庫数を確認出来ますし、もちろん経営者が自社の資産をいつでも確認することが出来るようになります。
ただ、実際に理論在庫と物理在庫は常にあっているわけではありません。
入荷した商品について、検品が終わっていなければシステム上に実績計上されませんし、リストピッキングでは出荷した商品の出荷実績を上げるタイミングはリストが事務所に戻ってからになります。
もちろん棚卸をした結果、理論在庫と物理在庫で差異が発生することもあるでしょう。
これには色々理由はあると思いますが、営業マンがサンプル品を出荷すると言ってシステムを経由せずに倉庫から勝手に持って行ってしまったり、返品入庫した商品が倉庫の隅で眠っていたりなどはよく聞く話です。
では理論在庫と実在庫がずれていたらどのような問題が起こるのでしょうか?
WMSでは理論在庫をベースとして出荷引当てを行います。
理論在庫が足りなければ在庫不足としてエラーや警告が出ますが、基本的には理論上の在庫です。
現場にいってみたところ実在庫が足りなくて出荷できない、などもあったりすると信用問題にもなります。
通販サイトだったらなおのことです。
翌日出荷予定の商品だったのに、出荷が1週間遅れたらお客様は良い気分はしないでしょう。
それはそのままレビューによってサイトを見ている全員に広まってしまいます。
そのため、理論在庫は出来るだけリアルタイムで取らないとなりませんし、作業者にも商品を動かすときには必ずWMSを経由するというモラルが必要になります。
もちろん自社の外部倉庫や3PLなどで他社にアウトソーシングしている場合も同様です。
いくら良いシステムを導入しても使わなければ宝の持ち腐れです。
システムを導入するメリットを全作業者で意識の共有を図り、理論在庫と物理在庫の棚卸誤差0を目指してみませんか?
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