トレーサビリティを直訳すると「追跡可能性」という意味になり、トラブルが起きた時点から遡り商品がどこで生産されたかを明確にする「トレースバック」。欠陥がある商品・部品などが何処に流通し、二次加工や販売されたかを明確にする「トレースフォワード」の大きく分けて2つからなります。
近年では、生産した商品の品質管理がさらに重要になり、トレーサビリティへの対応が不可欠になりつつあります。
ここではトレーサビリティ対応を実現することで得られる4つのメリットをご紹介します。
商品が何処で生産されたかを確認できるようにすることで、それらの安全性が向上し、安心感も増します。
特に食料品においては、食の安全を守るという観点からトレーサビリティの実現が重要になります。
万が一商品や商品の部品・原材料などにトラブルがあった際にも、トレーサビリティへの対応が行われていれば、何処へ流通されたかが明確になるため、不具合品の回収などもスムーズに行えるようになります。
また、商品をロットやシリアルナンバーで管理することで、不具合がある商品を特定することができ、回収する数を減らすことができます。
商品やそれを構成する部品・原材料に不具合があった際に、それが何処で生産されたかが分かれば、不良発生率の高い工程・現場が明確になり、品質改善に繋げることができます。
例え10,000個に1つの不具合でも、発生してしまえば、その商品を回収しなければならなくなります。
トレーサビリティを実現することで、改善点が明確になり、品質改善に繋げることができます。
トレーサビリティへの対応を行い、不具合があった商品が何処で作られたかを明確にできるようにすることで、生産者も責任感を持って業務に取り組むようになります。
生産者の意識が向上することで、質の高い商品を市場に供給できるようになるのではないでしょうか?
トレーサビリティに対応するためには、商品を作る企業・その部品や原材料を作る企業など複数の企業が連携して初めて可能になるため、トレーサビリティを実現するには課題が多いのも事実です。
また、今後はRFIDやブロックチェーンなどの技術も今以上に活用されるようになると言われています。
これらの技術の活用で、トレーサビリティがどのように変わっていくのか?
その動向が注目されます。
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