
ネット通販業における在庫管理システムを導入する7つのメリットとは
2022/2/28公開
インターネットやPC・スマートフォンの利用の広がりにより、ネット通販を活用する機会は年々増えています。
ネットショップを始めるには、Amazonや楽天などのECモールか自社サイトで販売するのが一般的です。
しかし、大手ECモールなどでは、商品やネットショップの口コミが表示される機能が付いており、売り上げを伸ばすには下記の対応などを行いクレームによるネガティブな口コミをなくす必要があります。
・迅速な商品の発送
・誤出荷を防止するための検品
・欠品を防止するための正確な在庫管理
今回は、ネット通販にも対応した在庫管理システムを導入する7つのメリットをご紹介します。
1.多品種の商品を効率的に在庫管理
ネットショップにおきましては、様々な種類の商品を販売することで、売り上げの拡大が可能になります。
また、クリスマスやバレンタインデーなど季節のイベントに合わせた商品ラインナップを揃えることも重要になるため、多種多様な商品の在庫を効果的に管理する必要があります。
このように多品種の商品情報を全てExcelで管理するのは難しく、在庫のズレなどが発生すると欠品に繋がってしまうこともあります。
在庫管理システムを導入。バーコードを活用したシステムによる管理を行うことで、多品種の商品を効率的に管理でき、色違いやサイズ違いなど間違いが発生しやすい商品も管理しやすくなります。
2. 高精度検品による誤出荷の防止
在庫管理システムを導入し、ハンディターミナル・スマートフォンを活用することで、高精度なバーコード照合による出荷検品作業が可能になります。
出荷検品の際に、納品書と商品のバーコードを読み取るだけなので、業務の標準化が可能になり、商品知識のない新人でも業務をスムーズに行うことができます。
また、商品と納品書の入れ間違いなどを防止するため、送り状・納品書・商品のバーコードを読む3点チェックも効果的です。
誤出荷を防止することで、クレームによるネガティブな口コミをなくすことができます。
3. 受注管理システムとの連携
受注管理システムの注文データ等を在庫管理システムと連携することで、手入力の作業を減らすことができ、ネットショップの物流業務を効率化することができるようになります。
また、手入力の機会を減らすことで、入力ミスによる誤出荷なども減らすことができるようになります。
4.在庫精度を向上し欠品を防止
ネットショップにおきましては、商品の在庫数が間違っていたため商品が欠品。ご注文いただいた商品の発送ができないというトラブルも発生します。
販売管理・受注管理システム等、理論上の在庫管理だけで在庫数を管理しようとしても、実際の在庫数とズレが発生することもあり、欠品の原因にもなってしまいます。
在庫管理システムを導入し、実在庫を管理することで、在庫精度を改善することが可能になります。
また、定期的に棚卸を行うことも在庫精度を向上させるためには重要になります。
5. 倉庫内の在庫の見える化を実現
ロケーション管理を行っていないネットショップの倉庫では、倉庫管理担当者が不在だと何処に商品があるか分からず、出荷業務がスムーズに行えないケースが見受けられます。
在庫管理システムを導入し、商品を保管する間口に貼り付けたロケーションバーコードと商品のバーコードを紐づけることで、商品が何処に保管されているかシステムで一目で確認できるようになります。
出荷業務をスムーズに行えるようになることで、商品仕入れ・販促活動など売り上げを拡大する業務を行う時間を捻出することが可能になります。
6. トレーサビリティへの対応
在庫管理システムでロットや製造日等を管理することで、トレーサビリティへの対応が可能になります。
万が一商品に不具合があった際にも、商品の出荷先を特定することができるので、迅速に回収業務を行うことができます。
7. 先入先出への対応
在庫管理システムで商品の入荷日を管理することで、先入先出も可能になります。
出荷の際に先に入荷した商品から発送するよう商品の出荷引き当てを行うことで、商品の陳腐化を防ぐことができます。
まとめ
ネット通販におきましては、誤出荷などのトラブルが発生すると、再配送の費用が発生し、利益を圧迫するだけでなく、クレームによるネガティブな口コミの影響により売り上げが減少する可能性もあります。
このようなトラブルを回避するためにも、在庫管理システムなどを導入し、在庫精度・出荷精度の向上が重要になります。
物流ソリューション一覧
アトムエンジニアリングの物流ソリューションをご紹介します
課題 | 対応方法 | ソリューション |
---|---|---|
余剰在庫や在庫切れを防止したい | 倉庫内の在庫数の閲覧や発注点管理が可能なシステムの導入 | |
在庫が何処に、幾つあるのかすぐに確認したい | エリアやロケーションをシステムで管理 | |
在庫管理の精度を上げたい | 入荷・入庫・出庫時にハンディターミナルやスマートフォンでバーコードを照合 | |
誤出荷を防止したい | ハンディターミナルやスマートフォンでバーコードを照合 | |
人気商品やリピート商品が多い場合の仕分け業務を効率化したい | 単品で出荷する商品はバーコードで検品した後、納品書と送り状を印刷することでマッチングする必要もなくそのまま出荷可能 | |
色違い、サイズ違いの商品を正確に管理したい | 色違い、サイズ違いの商品の品番を分け、バーコードとハンディターミナルを活用しシステムで管理 | |
ネット通販の受注管理システムと在庫管理システムを連係したい | 受注管理システムから出力したCSVなどを取り込むことができる在庫管理システムの導入 | |
棚卸の効率化をしたい | ハンディターミナルやスマートフォンでバーコードを照合し、棚卸作業を簡略化 | |
複数の出荷先のピッキングをスピーディーに行いたい | 複数オーダーの出荷情報などがシステムで閲覧でき、それらの商品を仕分ける間口が設置されたピッキングカートの導入 | |
初期費用を抑えて仕分け作業をシステム化したい | スマートフォンやPCの画面に仕分け指示を表示することで、表示器を購入する必要もなく初期導入費用を削減 |